システム開発技術支援

システム開発の技術支援では、開発現場で抱えている問題点を明らかにした上で、モデル指向システム開発手法の要素技術を部分的、または総合的に適用しながら改善を図り、安定したシステム開発基盤を構築していきます。

モデル指向システム開発手法

モデル指向システム開発は、IEEE1220 SEP( IEEE1220 Systems Engineering Process)INCOSE(International Council on Systems Engineering)MBSE(Model Based Systems Engineering )を参照基盤としてモデル指向開発のオリジナルな技法を融合させたシステム開発手法です。 モデル指向システム開発の基本プロセスは、これらの開発プロセスをカバーしています。

● システム開発におけるモデル指向の概念

システム開発におけるモデル指向とは、具象から抽象へ(抽象化)と抽象から具象へ(具象化)、デザイン思考からシステム思考へと展開するアプローチです。デザイン思考のポイントは「共感」と「創造」であり、システム思考のポイントは「全体」と「要素」です。

 

● モデル指向システム開発へのプロセス拡張

複雑化、多様化するシステム開発への要求に応えるため、ソフトウェア開発を対象にしていたモデル指向開発手法をシステム開発へ拡張する必要性が生じてきました。

そこで、モデル指向の対象を、ソフトウェア開発からハードウェアも含むシステム開発に拡張したモデル指向システム開発手法を考案しました。

 

● モデル指向システム開発で強化した開発フェーズ

モデル指向システム開発のプロセスでは、一般のシステム開発プロセスを強化するため、以下のような5段階の開発フェーズで構成しています。

 

モデル指向システム開発の基本プロセス

複雑化、多様化するシステム開発に対応するため、以下のような5つのモデリングフェーズから成る基本プロセスを基盤に柔軟な開発プロセスを編成することができます。

 

● モデル指向システム開発の標準プロセスフロー

複雑化、多様化するシステム開発対応にモデル指向システム開発の基本プロセスをウォータフォールプロセスに融合させた開発プロセスのパターンを示します。

各開発フェーズをより小さなステップに分割することで、各開発フェーズ間のアクティビティを反復させることができます。

 

● IEEE1220 SEP との対応関係

モデル指向システム開発のプロセスでは、IEEE1220 SEP における各フェーズのアクティビティを踏まえ、詳細化し開発現場で展開可能な具体的アクティビティと成果物を明示しています。

 

● INCOSE MBSE との対応関係

モデル指向システム開発のプロセスでは、INCOSE MBSE における各viewのアクティビティを踏まえ、詳細化し開発現場で展開可能な具体的アクティビティと成果物を明示しています。